女性は冷えやすい体質の人が多く、冬になると手足の冷えなどに悩まされてしまいます。
日本も含めて東洋では、女性の体は冷やしてはいけないと伝わっています。
冷えることで女性には様々な悪影響があるからです。
その悪影響は女性特有の体の不調だけではなく、肌にも影響してしまうのです。
そこで、冬の冷えが女性の大敵となる原因と、冷え対策について解説します。
目次
女性が冬の冷えに悩まされる理由
女性と男性では、冷えの感じ方に差があります。
男女間で快適に感じる温度が違うので、それが原因でケンカになるカップルも多いです。
なぜ男女で冷えの感じ方が違うのか、その原因は筋肉量にあります。
筋肉はエネルギーを作るところです。
車に例えると、食べ物がガソリンなどの燃料で、筋肉はエンジンのようなものです。
いくら燃料を注入しても、エンジンのパワーが小さいとパワフルには走れません。
男性と女性では、筋肉量に差があります。
これは男性ホルモンが筋肉を強くするために働くからで、女性ホルモンの分泌が多い女性の方が筋肉を増やすことが難しいからです。
体の中でエネルギーを作るパワーが小さいので、女性は男性よりも冷えやすいのです。
冬の冷え対策の重要性とは
女性の体は冷えやすいので、冬の冷え対策は大切なことです。
女性の体を冷やしてしまうと、健康面でも美容面でも問題が出てきます。
女性機能の低下
子宮や卵巣などは、冷えることで機能が弱くなると言われてきました。
これは迷信ではなく体が冷えると血管の中を流れる血液の温度も低くなり、血流が悪くなります。
子宮や卵巣を含めて、体の中にある臓器は血液が流れ込むことで栄養を送り込まれますから、血流が悪くなれば機能も低下してしまいます。
生理不順、生理痛、更年期障害など、女性特有の体調不良の原因に体の冷えが関係すると言われるのは、血液の流れが強く影響するからです。
美肌を作る機能の低下
冬になると肌が乾燥してしまうのは、湿度が下がってしまうことが原因です。
そのため、冬になると保湿ケアを励んでいるのに、乾燥肌が改善されなくて悩まされるという悩みを抱えている方も少なくありません。
高保湿クリームをたっぷり塗っても、うるおいが保てないのは肌だけに問題があるわけではないのです。
体が冷えると女性機能が低下してしまいますが、それは肌の美しさを保つための女性ホルモンの分泌にも影響します。
女性ホルモンのエストロゲンは、肌をうるおわせるための美容成分の分泌を促進する働きがあります。
冷え対策が不十分になると、女性ホルモンを作る機能が弱くなるので、どんなに保湿しても追いつかないほどの乾燥肌になることがあるのです。
冬の冷え対策と保湿が美肌に導く
体を温めることは、女性の美しさを左右すると言ってもいいほど、冷え対策は健康だけじゃなく美容にも大切です。
しかし、体の中からだけでは徹底した冷え対策や乾燥対策は難しいでしょう。
どのようなことを心掛ける必要があるのかご紹介します。
クビれている部位を温める
首、お腹、足首を温めると血液の冷えを防ぐ効果があります。
太い血管がある部位と、多くの血液が集まってくる臓器が集中する腹部の冷え対策をしましょう。
腹巻きはおすすめです。
保湿と保温を徹底する
冷え対策をしっかりしていても、顔までは防寒しないことが多いので、冬になると顔の毛細血管が収縮してしまうことがあります。
血液には、肌細胞の栄養が含まれているので、血流が悪ければ肌細胞の代謝が低下してしまいます。
古い角質がなかなか剥がれなくなり、保湿をしても浸透しにくくなるのです。
保湿と同時に保温も大切な冬の美肌ケアなのです。
冬の冷え対策についてのまとめ
冬の冷え対策をきちんとしていると、女性には嬉しいことが色々あります。
規則正しい生活、栄養バランスの保たれた食生活をしていても、女性の体は冷えやすいことを理解して、対策していきましょう。