夜更かししてしまったり徹夜したりすると、翌日の肌はザラザラになって肌荒れしてしまうことがあります。
肌は睡眠と深い関係があるので、睡眠をおろそかにすることは肌荒れの大きな原因になってしまいます。
美肌を目指すなら、睡眠と肌の関係について知っておいて損はないと思います。
そこで今回は、肌と睡眠の関係について解説します。
目次
睡眠不足で肌荒れする原因とは
睡眠不足が続くと、肌はストレートに反応します。
睡眠不足による肌荒れをもっとも感じやすいのは毛穴の開きです。
毛穴が開いた状態では、肌がザラザラになり、皮脂分泌が過剰に分泌されます。
それが毛穴を詰まらせてニキビの原因を作ることもあるのです。
睡眠中には自律神経の副交感神経が優位に機能していて、その間は皮脂が過剰に分泌されることはありません。
夜更かしていると毛穴が開いて顔がテカることがあるのは、自律神経の交感神経が優位になっているので毛穴が開いて活発に皮脂が分泌されるからなのです。
睡眠時間が十分なのに肌荒れするワケ
睡眠時間が不足している時に肌荒れしやすいことは身体の機能として正常な反応です。
肌は身体の内側を写し出す鏡とも言われるので、睡眠不足で疲労が蓄積したりすれば肌の調子も悪くなるのは当然のことでしょう。
しかし毎日しっかり眠っているはずなのに、それでも肌の調子が悪い場合は睡眠以外に何か原因があるということになってしまいます。
確かに肌の調子は間違ったスキンケアや食生活、ストレスなど様々な要因でコンディションが悪くなることもあります。
その原因を突き止めることは難しいのですが、睡眠時間だけじゃなく睡眠の質にも目を向けてみましょう。
睡眠は浅い眠り(レム睡眠)と、深い眠り(ノンレム睡眠)を約90分ごとの間隔で繰り返しています。
このサイクルが睡眠と肌に影響するのです。
肌は日中に紫外線や外気の汚れなどでダメージを受けています。
そのダメージは眠っている間に成長ホルモンが修復しようとします。
成長ホルモンは眠っている間に多く分泌されるのですが、眠っている時間ずっと分泌され続けるわけじゃなくノンレム睡眠時の分泌量が増えます。
眠りに入ってから3時間ほど経った時に深い眠り(ノンレム睡眠)に入っていると、成長ホルモンがスムーズに分泌されるのです。
とくに睡眠不足ではないのに、眠りのリズムが悪いと成長ホルモンによる肌の修復が上手くできないことがあるのです。
睡眠の質を上げる方法
眠りの質が悪いと、いくら長い時間眠っても疲れが残ったりすることがあります。
寝つきが悪い、眠りが浅いなど睡眠の質があまり良くない人は、眠りの質を下げる生活習慣を行っていないかチェックしてみましょう。
入浴時間
入浴は身体を温めてリラックス効果もありますので、眠りには良い作用があります。しかし、入浴後一時間以内に眠るのは眠りに入るのに適していません。
入浴後は体温が上がっていて交感神経が優位になっています。
体温が緩やかに下がってくると睡眠に適した副交感神経が優位になってくるので、入浴時間は寝る2時間~3時間前にしましょう。
照明
寝室の照明が明るいと、深い眠りに入るのを邪魔してしまいます。
目から入る光が体内時計に影響してしまうからです。
寝る直前までスマホの画面を見ているのも睡眠の質を下げる原因になります。
食事の時間
食事をした後は、食べ物を消化して分解吸収するために内臓が活発に動いています。
内臓が働いていると深い眠りに入ることが難しくなるのです。
夜遅い時間に食事をしなければいけないこともあると思いますが、夕食後4時間ほど空けるように心がけましょう。
肌のターンオーバーと睡眠の関係
美肌には肌のターンオーバーがカギになるということは知っている方も多いでしょう。
いわゆる肌の新陳代謝のことで、角質層が約28日~40日ほどの周期で生まれ変わることをターンオーバーと言います。
ターンオーバーは成長ホルモンの分泌によってその周期を保っています。
成長ホルモンの分泌量が加齢によって徐々に減少するとターンオーバーの周期が長くなる傾向があります。
年齢は若くても、睡眠の質が悪いと成長ホルモンの分泌量が減少してしまい、肌年齢が老化してしまうこともあるのです。
肌と睡眠の関係についてのまとめ
楽しいイベントが増える年末年始などは、睡眠のリズムが乱れてしまうこともあります。
楽しむことはストレス解消になるのでガマンばかりする必要はないと思いますが、睡眠が肌の調子を左右することを忘れないようにしてくださいね。