唇の荒れる季節になって、慌ててリップクリームを塗り始めているのは遅いのですが、リップクリームだけでは唇の荒れを防げないことがあります。
唇は空気が乾燥する季節はもちろんですが、一年中乾燥しやすいのです。
正しいリップケアをしていないと唇が荒れるだけじゃなく、ひび割れてしまったりすることもあるので注意しないといけません。
それに、ガサガサの唇では口紅もきれいに塗ることができません。
魅力的な唇になるために、唇が荒れる原因を探り正しいケアをしましょう。
目次
唇が荒れる原因とは
唇が荒れる原因は、空気の乾燥が大きな要因であることは間違いありません。
なぜ他の皮膚よりも唇が乾燥しやすいのか、その原因を解説しましょう。
唇には皮脂腺がない
唇には毛穴がありません。
毛穴の奥には皮脂腺というものがあり、そこから皮脂が分泌されます。
それが皮膚の乾燥を防ぐのですが、皮脂腺がない唇は乾燥しやすいのです。
角質層が薄い
皮膚には皮膚細胞、真皮、表皮の層が重なっており、表皮の一番外側が角質層です。
角質層は食品ラップほどの薄さしかないのですが、その薄い角質層の中には、角質間細胞脂質がうるおいを守るための役割をしています。
ところが、唇はほか皮膚よりも角質層がとても薄いのです。
皮脂分泌がない上に、角質層も薄いので乾燥しやすく刺激にも弱いので荒れやすいのです。
刺激を受けやすい
唇は飲食時に刺激を受けやすいので荒れることがあります。
熱すぎる飲み物や食べ物、塩分、香辛料などで刺激を受けていると薄い角質層がダメージを受けてしまうのです。
唇を舐めたり、下唇を歯でしごくような癖がある人も唇が荒れやすくなります。
ストレスを感じたりして下唇を噛み締めるようなことも無意識に荒れやすくさせる原因です。
紫外線ダメージを受ける
紫外線が肌に与えるダメージは深刻です。
シミ、シワの原因にもなりますし、もちろん乾燥の原因にもなります。
肌の紫外線対策を万全にしていても、唇は意外と忘れがちなことがあります。
UVカット機能がある口紅やリップクリームを使っていても、飲食時に落ちてしまい塗り直さないまま紫外線を浴びてしまうと、薄い唇の皮膚は深刻なダメージを受けてしまいます。
唇の紫外線対策をおろそかにしないように注意しないといけません。
唇を乾燥から守る正しいケア方法
唇が荒れるのを防ぐために、一般的にはリップクリームを使うことで対策する方がほとんどではないでしょうか。
リップクリームには、保湿効果のある成分が入っていますし、油分で乾燥から守るので日常のリップケアとしてはリップクリームで十分です。
しかし、リップクリームをこまめに塗っていても唇の荒れが治りにくい場合は正しい使い方ができていないかも知れません。
そこで、正しい唇のケアについてご説明します。
リップクリームの使い方
リップクリームには様々な種類があります。
ツヤを出すタイプもあれば、軽く色を付けるタイプもあります。
どのタイプでも共通することとして覚えていきたいことがあります。
それは、リップクリームはあくまでも乾燥予防のために使うものだということです。
すでに乾燥してしまい、皮がむけたりひび割れるような状態まで荒れてしまった唇にリップクリームを塗ってもあまり効果は期待できません。
新たな乾燥による荒れを防ぐことはできても、早く荒れを治すためには医薬品のリップクリームを選ぶことです。
第3類医薬品の部類に入るリップクリームには、ただ保湿するだけではなく荒れた皮膚を修復する薬用成分が配合されています。
唇の荒れがひどくなりやすい人は、医薬品のリップクリームを持っておくと安心です。
唇を清潔にする
唇には食べ物や飲み物が残りやすいので、その汚れが荒れの原因になることがあります。
食事の後にリップケアをする場合は、汚れを落としてからにしましょう。
硬いペーパーナプキンなどで強く擦って汚れを落とすのは、皮むけの原因になるので、柔らかいティッシュペーパーで落とすようにしてください。
メイクを落とす時も、丁寧に落としてください。
とくに唇に縦しわの隙間にメイクが残りやすいのできちんと落とすことが大切です。
唇がひどく荒れる時のスペシャルケア
冬になると1日に何度もリップクリームを塗っているのにガサガサに荒れるという方は、リップトリートメントをお休み前にしてみましょう。
リップクリームをたっぷりと唇に塗り、その上に小さくカットしたラップを貼り付けます。
さらに、蒸しタオルで唇を温めて5分間ほどトリートメントをすると良いでしょう。
この時に使うリップクリームは、スティックタイプのものよりも柔らかいクリームタイプがおすすめです。
もしもスティックタイプしかない場合は、指を使って丁寧になじませるようにしてください。
唇が荒れる原因とケア法のまとめ
ツヤのある唇は女性の魅力をアピールするポイントです。
こまめなケアで乾燥から守ってくださいね。