乾燥肌は、皮膚の角質層に十分なうるおいを保持できない肌質のことです。
肌の内側からうるおわせる機能が弱っていると、外側から保湿しないと乾燥肌になってしまうのです。
毎日の肌ケアを心がけて乾燥対策をしっかり続けているのに、どうしても乾燥肌が改善されないという場合は、もしかしたら運動不足により皮膚の代謝が落ちているかも知れません。
乾燥肌と運動不足が関係あるの?と驚かれるかも知れませんが、無関係とは言えないのです。
そこで、乾燥肌の原因や運動不足との関係について解説します。
目次
乾燥肌の原因
乾燥肌の原因には、もともとの肌質による先天的なタイプと、肌質以外の原因から起こる後天的なタイプに分かれます。
もともとの肌質による乾燥肌は、角質層が薄くセラミドが少ないタイプです。
このタイプの肌質は、乾燥肌だけじゃなく刺激に弱くなり敏感肌、アトピー性皮膚炎になることも少なくありません。
一方、後天的なタイプの乾燥肌は様々な原因が考えられます。
過剰な洗浄
メイク落とし、洗顔など肌を清潔に保つための洗浄が過ぎると皮膚のうるおいを保つために必要な皮脂を奪ってしまい乾燥肌になります。
ダイエット
肌のうるおいを守るための保湿成分は、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど栄養素が十分にないと生産力が低下します。
過剰な保湿ケア
肌を乾燥させないために保湿ケアを過剰にし続けると、肌が本来持っている保湿する機能が弱くなってしまい保湿ケアなしではいられなくなる場合があります。
運動不足
運動不足が続き、新陳代謝が低下してしまうと肌の代謝機能にも影響します。
運動不足と肌の関係
運動不足が続くと、筋肉が弱くなります。
筋肉はエネルギーを燃やす働きの他に、血液を押し流す働きをします。
筋肉の機能が弱くなれば、それだけ全身の血液の巡りが悪くなるのです。
冷え性になりやすい、むくみやすいなど女性に多い悩みは筋肉の働きが弱いことが原因で起こることが多いのです。
そのような運動不足の状態が続くと、新陳代謝が低下しやすくなるのです。
新陳代謝というのは、身体の細胞の生まれ変わりのことです。
肌細胞も新陳代謝で古い角質が新しい角質で押し上げられて剥がれ落ちていくサイクルを繰り返しています。
このサイクルのことをターンオーバーと言います。
新陳代謝の低下による肌への影響
新陳代謝は、喉にある甲状腺というところから分泌されるホルモンによって行われます。
運動不足以外でも、甲状腺機能低下症になると肌がカサカサになってひどい乾燥肌になってしまいます。
乾燥肌の改善のために肌の新陳代謝だけを促進することは難しいので、ターンオーバーの周期を整えて肌をイキイキと生まれ変わらせるためには、全身の新陳代謝を促進するように心がける必要があるのです。
新陳代謝の働きに有効な運動とは
運動不足は太りやすくなるだけでなく、乾燥肌やくすみなど健康面だけじゃなく美容面でも悩みの原因となります。
よって、新陳代謝低下による肌細胞の生まれ変わりの妨害を阻止するため、適度な運動を習慣にしましょう。
運動の方法としては、ウォーキング、ジョギング、水泳、エアロビクスなどの有酸素運動を中心にします。
有酸素運動は血液中の酸素を多く取り込める運動なので、血液中の細胞が活性化されて新陳代謝のサイクルを正しく整えることに役立つからです。
有酸素運動だけでは筋肉への刺激が少ないので、筋トレなどの無酸素運動も組み合わせ、脂肪の燃焼や基礎代謝を高めることもおすすめです。
運動する時の注意点
肌の新陳代謝を高めるために運動をする場合、屋外では必ず紫外線対策をしてください。
そして運動する時は、ストレスを感じることがないように頑張り過ぎないことがポイントです。
ストレスは活性酸素を発生させて、細胞にダメージを与えてしまいます。
せっかく運動をして新陳代謝を高めて細胞を生まれ変わらせても、活性酸素が大量に発生するようなストレスになると効果も半減してしまいます。
自分が楽しめるような運動を見つけ続けていくことが理想的ですね。
乾燥肌は運動不足が原因についてのまとめ
乾燥肌がなかなか改善しないという方は、運動不足になっていませんか?
ダイエットの必要がなくても、適度な運動は美肌を作るために必要なことです。
乾燥が気になる季節こそ、積極的に運動してみましょう。