妊娠から出産まで、女性の体はめまぐるしく変化します。
それは出産後にもしばらく続きます。
その変化は、体型の変化だけじゃなく、髪の毛にも出ることがあります。
産後に抜け毛がひどいことに悩んでいる女性はとても多いのですが、そのままにしていても良いのか、何か対策をすべきなのか不安を感じてしまいそうです。
そこで、産後の抜け毛がひどい時にはどうするのがベストなのかご紹介しましょう。
目次
産後の抜け毛がひどい原因とは
女性は妊娠すると、それまでとは違う女性ホルモンの分泌が続きます。
お腹の中の赤ちゃんを守るために、体もどんどん変化していきます。
そして産後になると、今度は母乳を作ったりする体作りが始まります。
その時にも、女性ホルモンはどんどん変化しているのですが、このホルモンの分泌が産後の抜け毛の原因として大きく影響します。
髪の毛は、体調の変化で影響されるものですが、女性ホルモンや男性ホルモンが毛髪の成長や代謝を左右します。
男性ホルモンの分泌が激しいことで起こる男性型脱毛症による薄毛も、まさにホルモンに影響されるからです。
産後の数か月は、女性ホルモンが乱れるわけじゃないのですが、変化が激しいのでその変化に髪の毛の成長サイクルがついていけないので、抜け毛がひどいと感じる人が多くなるのです。
産後の抜け毛がひどい時期
産後には、極端に抜け毛がひどいと感じる人は20%程度というデータがあります。さらに、深刻に悩むほどひどい抜け毛ではなくても、70%ほどの人が今までよりも抜け毛の量が増えたような感じがすると答えるデータがあります。
かなり多くの出産経験者が抜け毛が増えることを実感しているのですが、その時期は産後1か月~6か月くらいがひどいと感じているようです。
母乳を与えていると、産後1年間ですっかり髪の毛のボリュームが減ってしまったと感じている人も多いようです。
産後の抜け毛はホルモンだけが原因ではない
産後に一時的に抜け毛がひどいと感じても、その後は徐々に女性ホルモンが妊娠前の状態に戻ることで、抜け毛は自然に減ってきます。
ただ、女性ホルモンの変化だけが産後の抜け毛の原因ではないのです。
産後1年以上経っても、「抜け毛の量が変わらない」とか、「髪の毛のボリュームが元に戻ることがない」場合は、女性ホルモンだけが原因ではないと考えられます。
ホルモンの変化以外に考えられる産後抜け毛の原因は、大きくまとめると2つあります。
産後抜け毛の原因1:睡眠不足
1つは睡眠不足によるものです。睡眠中は成長ホルモンの分泌が盛んになり、髪の毛の新陳代謝も行われます。
産後は、授乳のために数時間おきに起きなくてはいけないので、睡眠のサイクルが乱れて睡眠不足に陥りやすいです。
産後抜け毛の原因2:ストレス
2つ目は、ストレスです。ワンオペ育児という言葉が生まれるほど、今の社会では育児を一人で背負っている女性がとても増えています。
はじめての出産の後に、不安や疲労を抱えながら育児をしていると、知らず知らずのうちにストレスを蓄積し、それが抜け毛の原因になっていることがあります。
産後に体型を早く戻そうと焦って、無理な食事制限ダイエットをする事も抜け毛の原因になるので、産後ダイエットは栄養バランスを重視するようにしてください。
女性の薄毛は早期のケアがカギ
産後の抜け毛は、自然に治るものだとしても女性ホルモンは35歳以降にはどんどん減少していきます。
とくに髪の毛や肌をの美しさを左右する美のホルモン(エストロゲン)は、更年期に向かって急に少なくなってきます。
産後に一時的な抜け毛で終われば良いですが、そのまま髪の毛のボリュームが少ないままでは将来が心配になります。
しかし、女性の薄毛は男性の薄毛とは違って、きちんと育毛ケアすると改善される可能性が高いのです。
まだ若いのに、育毛剤を使ったり、抜け毛予防のシャンプーを使うのは抵抗があるかも知れません。
でも、早く手入れを始めると効果が得られる可能性がグンと高くなるので、産後の髪の毛の手入れとして抜け毛対策は一日でも早く始めることをおすすめします。
産後の抜け毛がひどい場合のまとめ
産後の女性は、ゆっくりと自分の髪の毛の手入れをする時間もなかなか作れないと思います。
たまには自分を解放して、ストレスをため込まないようにリフレッシュしてください。
ヘッドスパのためにサロンに行く時間を作ると気持ちも髪の毛も喜ぶと思います。