髪の毛が抜けることは、新しく生えてくる髪の毛とバトンタッチして生え変わるために起こることなので、自然の流れとして起こる現状です。
しかしながら、正常な生え変わりのサイクルとは違う抜け毛に悩まされることがあります。
そこで今回は、抜ける髪の毛の量が増えてしまうの原因を解説します。
髪の毛が抜ける原因とは
髪の毛が正常なサイクルよりも早く抜けてしまうのには、いくつかの原因がありますが、主な原因は3つあります。
- ホルモン
- 生活習慣(食生活も含む)
- ストレス
男性の脱毛症(AGA)は、ホルモンの影響が大きいと言われています。
しかし女性の抜け毛は1つの原因ではなく、ストレスによってホルモンバランスが乱れたり、生活習慣の乱れでホルモンバランスが乱れるなど、いくつかの原因が重なって引き起こしている場合が多いです。
髪の毛の生え変わりの基礎知識
髪の毛の抜ける原因を探る前に、まず髪の生え変わるサイクルについてご説明します。
髪の毛は1個の毛穴から1本生えているわけじゃなく、多い人では3本以上生えていることもあります。
2本~3本は生えているわけですが、1本の毛髪がすべて同じサイクルで生えるわけではありません。
髪の毛には成長期、退行期、休止期の周期で生えてきます。
髪の毛が生えて伸びる成長期には、細胞が分裂して髪を伸ばしていきます。
退行期になると、成長が徐々に遅くなり毛根も縮小してきます。
そして休止期になると、毛髪は寿命を迎えて自然に抜けていきます。
このサイクルのことを毛周期、またはヘアサイクルと言います。
女性の平均的な毛周期は4年から6年程度です。
髪の毛全体のうち、寿命を終えて抜けるのを待っている休止期の毛髪は10%ほどですから、毎日髪の毛は抜けていくわけです。
1つの毛穴から生えている毛髪でも、サイクルが違うので抜ける時期も差があります。
よって、正常な毛周期であれば、ボリュームを維持できるというわけです。
抜け毛が増える時期
正常な毛周期でも、一時的に抜け毛が増えることがあります。
季節の変わり目になると抜け毛が増えることもありますし、女性の場合は妊娠、出産、閉経といった女性ホルモンが急激に変化する時に抜け毛が一気に増えたりすることがあるのです。
髪の毛はホルモンの影響を強く受けますので、抜け毛が増える時期があるのも仕方ないのです。
しかし、何のケアもしないままでいるとそのまま髪の毛の量が心細いままになってしまうことがあります。
妊娠中に髪の毛が細くなったり髪の毛のボリュームが少なくなった場合は、今までよりも抜け毛が増えていた可能性が考えられます。
30代半ばを過ぎる頃になると、女性ホルモンのエストロゲンが徐々に減少しますが、エストロゲンが少なくなると皮膚の弾力が失われてきます。
頭皮が硬くなると、それだけ抜け毛が増えやすくなります。
よって、大人の女性は顔だけじゃなく、頭皮の弾力を維持できるよう栄養を与え頭皮ケアをすることも大切です。
女性の脱毛症対策
抜け毛が増えてしまってからでは、育毛剤を使ってもほとんど目立った効果は期待できないというのが男性の脱毛症です。
しかし、女性の場合は抜け毛が増えてからでも、正しいケアをすると効果を実感できるケースが多いのです。
男性の脱毛症よりも、女性の方が頭皮環境を改善しやすいからです。
女性の抜け毛対策のために開発された育毛剤や育毛シャンプーを使うだけでも、抜け毛対策として効果が得られることもあるので、手軽に行える育毛ケアから始めてみることをおすすめします。
シャンプーの方法が抜け毛の原因になることも
抜け毛は体の中から起こる原因の方が大きいのですが、女性の抜け毛はシャンプーの方法で抜け毛を増やしていることがあります。
もしも当てはまることがあればシャンプー方法を見直してみましょう。
シャンプーの前には、髪をとかして絡みにくくすることは忘れないようにしてください。
とくに長い髪の人はシャンプーの時に絡むと抜け毛や切れ毛がひどくなります。
下記に抜け毛を増やさないためのシャンプー方法についてのポイントをまとめていますので、参考にしてください。
- シャンプー前にブラッシングする
- しっかり頭皮を濡らして髪の汚れを洗い流す
- シャンプーは手の平で泡立てる
- 頭皮のマッサージをするようにシャンプーをする
- すすぎ残しで頭皮を傷めないように入念にすすぐ
- タオルドライで髪を引っ張らないこと
- ドライヤーの温度を高温にしないように離して使う
髪の毛が抜ける原因のまとめ
髪の毛は1日100本くらいなら、抜けるのは自然なことです。
自然に抜けて落ちている髪の毛の本数を確認するのは難しいのですが、シャンプーする時にゴソッと抜けるようなことがあるなら注意が必要です。
ストレス、ホルモン、生活環境の影響とともに、毎日のシャンプー方法が原因になっていないか記事を参考にしていただきチェックしてみましょう。