ほうれい線があると、顔の印象は一気に老けて見えてしまいます。
身体の老化を感じ始める年頃になれば、ほうれい線も目立ってきても仕方ないのです。
しかし、まだ老化というには早すぎる20代という年齢なのにほうれい線がハッキリと目立ってしまうのは問題です。
1日でも早い対策をしないと、更に深くほうれい線が刻まれてしまい老け顔になってしまいます。
一般的には40代くらいになると、ほうれい線が気になり始めます。
しかし、最近では20代でもほうれい線が目立ち始めている人が増えているのです。
20代はお肌の曲がり角を過ぎたと言っても、まだまだ老化するには早すぎます。
そこで今回は、どうして20代からほうれい線が目立ち始めてしまうのか、その原因や改善&予防法をご紹介します。
目次
ほうれい線とは?
ほうれい線は鼻の両側から唇の両端にかけて伸びている顔の溝です。
頬を動かす筋肉と口を動かす筋肉の境界線にある溝なので、一般的に言われる皮膚のしわとは違うものです。
ほうれい線と呼ばれるようになったのは、中国から伝わった人相学(面相学)の法令紋がもとになったと言われています。
老化の象徴のようなほうれい線なので、しわと同じように考えられることが多いのですが、若い人でも笑ったり口を動かしたりすればほうれい線は出ます。
老けて見える原因になるのは、無表情の時でもほうれい線が目立ったままになるからです。
深い溝が顔に影を作り、疲れた印象を与えて一気に見た目年齢が高くなります。
ほうれい線が目立つ原因
ほうれい線は若い人にもありますが、表情を変えた時に見られたとしても、表情を戻した時にほうれい線がほとんど見えなくなります。
若い人には皮膚の弾力があるので、一時的に溝ができてもはね返す力が強いからです。
ちなみに、皮膚の弾力を支えているのはコラーゲンとエラスチンです。
コラーゲンはハリのある肌を保つために欠かせない美容成分として有名ですよね。
そしてよく言われているのが、コラーゲンは年齢を重ねるとどんどん減少していくことです。
コラーゲンは身体の中で作り出していますが、その生産量は20歳くらいがピークなんです。
20代後半くらいになると、生産量の低下のスピードが急に速くなります。
コラーゲンの減少に伴ってエラスチンのクッション性も弱くなるので、肌は加齢によってたるみ始めるのです。
ほうれい線は顔の筋肉の境目です。
もともと溝になっているところなので、皮膚が弾力を失ってたるみ始めれば溝はたるみに押されて深くなってしまいます。
それが消えないほうれい線の原因になるわけです。
ほうれい線がはっきりと目立ち始めてしまうと、肌だけではなく身体のあちこちで加齢による変化を感じ始めるので、最も大きな原因は加齢であることは間違いありません。
20代でほうれい線を目立つ人の原因
ほうれい線は年齢に関係なく誰にでもありますが、目立つ人と目立たない人がいます。
骨格や顔の皮下脂肪の量などで個人差はありますが、まだ老けるには早すぎる20代でもほうれい線を気にしている人が増えているのは、加齢以外に何らかの原因があるはずです。
そこで加齢の他にほうれい線をハッキリ目立たせてしまう原因をあげてみましょう。
乾燥
肌の乾燥は角質層の中のうるおいが不足することで起こります。角質層内のうるおいが不足するとしわができやすくなりますから、皮膚の溝となるほうれい線がより深くなり押し戻す力も弱くなります。
紫外線
日焼けするとシミやそばかす、くすみの原因になるメラニンが発生することはご存知だと思います。紫外線の中のUVAは、長い波長の光なので皮膚の奥の真皮層にまで届きます。
真皮層には肌の弾力を支えるスプリングの役割をするエラスチンやクッションの役割をするコラーゲンが存在しています。
そこに紫外線が届くと、コラーゲンやエラスチンを切断してしまうのです。
紫外線を浴びることは、メラニンの生成リスクを高めるだけじゃなく肌たるみの原因も作るのです。
ほうれい線は弾力が失われると、深い溝になって表情が変わっても消えなくなります。
紫外線対策は、ほうれい線予防のためにも大切なことなんです。
仕草やクセ
自分では気がついていないけれど、無意識のうちに顔を触れているクセがあるとほうれい線ができやすくなることがあります。頬杖をついてしまうクセや、頬を手で押えるクセ、寝る時に横向きの姿勢になっているなど、自分では自覚していないけれど無意識でやっていることがほうれい線の原因になることがあります。
自分のクセがわからない場合は、身近な人に聞いてみると良いですね。
筋肉の低下
顔の中には様々な筋肉があります。目を見開いたり、頬を引き上げたり、口を開いたり閉じたりする筋肉です。
筋肉の存在を意識して顔を動かすことはほとんどないと思いますから、顔の筋肉が低下していても気がつかないでしょう。
ほうれい線は顔の筋肉の境界線の溝なので、筋肉が低下すると目立たせる原因になります。
筋肉は老化で低下しますが、若い世代は食事の時に噛む回数が減っています。
あまり噛まなくても食べられる柔らかい食べ物が増えているからです。
噛む回数が減ると口周りの筋肉が低下し、頬をたるませてしまうと20代でもほうれい線が目立つようになるのです。
姿勢
20代にほうれい線が目立つ人が増えている原因として、姿勢の悪さが考えられます。スマホの使い過ぎで首に負担がかかってしまうスマホ首なんて状態が、頭痛や肩こりの原因になることが話題になったことがあります。
スマホを使っている時は無意識に首が前に傾いているので、重い頭を支えることで首の負担が大きいからです。
そして、下を向いている時間が長くなると頬が下がりやすいので、たるみが生まれてほうれい線が消えなくなるのです。
日ごろから肩こりや首の痛みなどが起こっていて、毎日スマホを何時間も使うと20代でもほうれい線が目立ってしまうのも無理はないのです。
ほうれい線を予防する対策
消えないほうれい線になってしまうと、真皮層まで溝が刻まれてしまうので簡単に薄くすることはできません。
もしも20代ですでにほうれい線が気になっている方は、一日でも早く対策を始める必要があります。
まだそれほど気にしていないという方でも、ほうれい線は誰にでもあるものなので対策に早すぎるということはありません。
ほうれい線の予防のためには、
- 紫外線予防
- 保湿ケア
- 姿勢の改善
など原因として考えられることを、1つずつ改善し消していくようにしましょう。
そして、顔の筋肉を刺激して、日ごろはあまり動かしていない筋肉を意識して運動させましょう。
顔のエクササイズを習慣のすると、ほうれい線の予防に役に立つので是非実践して下さい。
ほうれい線エクササイズ①
- 上唇と下唇を上下で押し合う(10秒間)
- 唇を縦長に開いて押し出す(5秒間)
- 上下の前歯を唇で巻き込む(5秒間)
1から3までを2回繰り返して1セットです。
1日に3セット以上行う目安で続けてみましょう。
ほうれい線のエクササイズ②
- 口を閉じて舌の先を歯茎の付け根に沿って右回り(10回)
- 同じように左回り(10回)
左右交互に10回ずつ舌を回して1セットです。
1日1セット以上行う目標でやってみましょう。
ほうれい線エクササイス③
- 頬に空気を溜めて膨らませる
- 空気のかたまりでほうれい線を伸ばす
たったこれだけなので、気がついた時にやってください。
ほうれい線の溝を下から押し上げて伸ばす効果があります。
20代のほうれい線についてのまとめ
ほうれい線は年齢に関係なくあるので、自分の顔の印象が変化していないか定期的にチェックするようにしましょう。
自撮りした画像で比べてみれば簡単です。
肌が本格的に衰え始めてからでは、対策しても手遅れになってしまうかも知れません。
今日からでもできることを1つでも日常生活に取り入れて対策を行いましょう。